
2025年初期の調査によれば、GLP-1の利用拡大によって特にあおりを受けているのは、チョコレート、ポテトチップスなどに代表される、いわゆるスナックカテゴリーです。ただし、これは「スナックそのものが敬遠されている」というより、「スナック商品の性質が影響を受けている」と捉えるべきでしょう。
しかしながら、食事の代わりにスナックを摂取する「スナッキフィケーション」の拡大に変化はありません。GLP-1は、調理スキルの低下、時間に追われた生活、スナックのコスパの良さなど、スナッキフィケーションを後押しする要因を覆すまでには至らないためです。加工食品は米国の食生活に深く根付いており、また、食事量を減らしたいというニーズも強まっています。GLP-1の利用拡大は、スナッキフィケーションを加速する可能性があります。実際、ミートスティックやエナジーバー、ヨーグルトといった利便性に優れたカテゴリーへの関心の高まりは、スナックもこの変化を取り込むことができることを示唆しています。
ただし、スナック商品の多くが極めて加工度が高い、超加工食品であり、indulgent(嗜好性が強い)な側面が強い点は、GLP-1の普及にあたって大きな課題となります。スナック業界はこの変化に備えるためにも、適切な摂取量を意識したサイズ設計、高たんぱく、お腹にやさしい、可能な限りナチュラル、といった特徴を持つ商品を揃える必要があります。これは業界が以前から目指していた方向性であることは明白ですが、GLP-1の存在がこのエリアへの投資を後押ししている状況です。
GLP-1の利用増加により、スナック市場は短期的な揺れ動きに翻弄されることでしょう。しかし長期的な視点では、適切な商品戦略と整合させることで、需要変化を取り込むことができる有望なポジションにあります。その一方で、フレッシュフルーツなど、他カテゴリーに摂食機会を奪われるリスクは依然として大きいため、対応を怠ることはできません。
詳細は The GLP-1 Revolution: Insights for Food and Beverages を合わせてご覧ください。