※本記事は英語でもご覧頂けます:Why Organisations Need to Look Online to Meet Consumer Expectations
メーカーやリテーラーは、消費者行動の変化を注視し、消費者の新しい価値観に合わせた製品を提供する必要がある。企業は、これらのトレンドが実際の製品にどのように反映されているかを追跡するために、Eコマースに注目すべきである。
小売のオンラインへの移行が加速する中、企業は、競合他社の先を行き、市場参入してくる新興企業やブランドの脅威に対抗するために多くの課題に直面している。オンラインで買える膨大な数の商品は、消費者にとって選択肢が増える一方、企業にとっては、特にオンラインで販売されている商品やその商品特性を継続的にモニターする必要性の高まりを意味する。
Eコマースデータの追跡によって、迅速なアクションが可能に
変化し続ける商品特性をモニタリングするために、Eコマースのデータを活用することは、従来の実店舗型チャネルにおけるリサーチや、それらのチャネルをカバーするPOSデータと比較しても、大きなメリットがある。
より多くの実店舗型小売業者がマルチチャネル戦略を取りオンラインに移行する中、テクノロジーを利用することで、実店舗での調査では不可能であった、商品の品揃えを製品タイプごとに毎日自動的にトラックし、整理することが可能になった。企業は、Eコマースのデータ抽出とデータサイエンスソリューションによって、オンラインで販売されている商品の変化を一日単位、または週単位で把握することで、消費者の要望や好みの変化を素早くモニターすることができる。
Eコマースの台頭により、企業は戦略に必要なデータをこれまで以上に詳細かつ頻繁に収集するようになったが、これらのデータの意味を理解することは非常に難しい。しかし、適切なテクノロジーとデータの組み合わせを適用することで、Eコマース市場と、流動的かつ細分化が進む品揃えの両方をより正確に把握することが可能になる。
ユーロモニターのグローバルEコマース追跡ツール「Via」は、オンライン上で販売されるSKUの数を、消費者トレンドを反映した商品特性ごとに追跡しているため、それぞれのトレンドの活性化を測定することができる。また、異なる商品特性のSKU数が時系列でどのように変化するかを追跡しているため、どの消費者トレンドが拡大しているのか、または減退しているのかを判断することが可能である。
ポジショニング、製品設計の変更、または新製品の発売?
企業は主要なEコマースサイト上の品揃え情報を利用して、商品特性を体系的かつ継続的に追跡し、その情報をさまざまなブランド戦略に活用することができる。
・キーメッセージをより効果的に伝えるために、ブランドのポジショニングを変更
・鍵となる商品特性を加えるために製品処方を変更
・消費者を惹きつける商品特性を有した新製品を発売しホワイトスペースを攻略
企業が正しいブランド戦略を実行するためには、さらに分析を重ねる必要があるが、商品特性の流行を時系列で追跡しているEコマースデータは、有効な出発点である。
ユーロモニターの最新レポートでは、新型コロナウイルス後の世界において、最も重要な世界の消費者トレンドのひとつである「Safety Obsessed(安全至上主義)」を紹介し、そのトレンドに対応する商品特性を有するSKUが、オンラインでどれだけ販売されているかを定量化することで、同トレンドが、世界中の消費財市場でどのように現れているかを分析している。
同レポートでは、世界の消費者トレンドの戦略的な分析とEコマースにおける品揃えの戦術的な追跡を組み合わせ、企業がこれら情報を活用し、いかにしてEコマース市場における存在感と業績を向上させることができるかを説明している。
詳しくは、最新の無料レポート「How to Activate Consumer Trends using E-commerce Product Attribute Data」をご覧ください。また、「Via」のツールが自社の事業や製品分野にどのような影響をもたらすかについてご興味のある方は、こちらまでお問い合わせください。
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(翻訳:横山雅子)